Lee
101
1934 model Cowboy overalls replica

 2004年に久々に購入しましたジーンズです。1934年に出されたLee 101オーバーオールの復刻です。第二次大戦より以前に出されたもので当時はまだ「ジーンズ」という呼称はされておらず、専らオーバーオール・ウエストオーバーオールなどと呼ぶことが一般的でした。ちなみにジーンズをジーンズと呼ぶようになるにはまだ20年の月日が必要となります。
 この101オーバーオールはカウボーイ向けに作られた最初期のジーンズ型オーバーオールです。ディテール各所は今のLeeとはおよそ似つかない無骨なものでブルーカラーズ向けに作られていたオーバーオールと大差ありません。大まかに言うとほとんどの縫製をトリプルニードルで縫っており、シルエットはテーパーなしの太いストレート。スレッドリベットではなく、カパーリベットを使用しています。普通のジーンズの運針数の倍は掛かっており、相当な強度を誇ったことでしょう。
 革パッチは鹿革。なんと左に付いています。何故左なのかは謎ですが、リーバイス社が右につけていたこともあり、その辺を意識したのかもしれません。現在の焼印Lee刻印のものより一回り大きく、ヘンリー・デビット・リー・マーカンタイル・カンパニーと総合商社だった頃の社名が入ります。荒れ馬に乗るカウボーイのデザインは後々フラッシャーに採用されることになります。全米で6箇所に拠点があったようですね。下に読みづらいですが”OVERALLS”の朱色スタンプが押されています。後にも先にもこのパッチを採用したのはこのモデルとそれより以前のサスペンダーボタン仕様のものしか確認されておりらず、この復刻もこのモデル為だけに型からおこされています。
 リベットは銅製でLeeならではの凸部潰しが入ります。刻印は”LEE”の大文字体。101Zの復刻などと比べると凹部が膨れており、オールドな雰囲気を醸し出します。リベット凸部の裏は無刻印。
 コインポケットは今のLeeのデザインではなく、リーバイスと同じボックスタイプ。耳使いではありません。注目はその横フロントポケットと前身ごろの併せでつけられているリベット付近です。補強のため3針の横を1本シングルが弧を描くように入っています。細かいところですが抜かりなしです。
 センターベルトループはオフセットでトラウザーズに見られるようなベルト部への縫込みが見られます。シンチはベルト部よりも下につけられ、針は何と尖ったままです!加工の必要なし。(ありがとうEDWIN=Leeの企画さん)製造物責任法に引っかかりかねないディテールですが、よく再現しています。
 フロントトップボタンは”Lee UNIONALLS”の刻印もの。フライは未刻印です。トップボタンだけ2針をS字金具で巻きつけています。ぶ〜も初見なディテールです。ボタン裏は刻印のないものでこちらも普通のものより膨らんでおります。
 フラッシャーはパッチとほぼ同じ内容が書かれています。リーバイスが何十年もシュリンクトゥフィットを使い続けてきたのに対してその他のメーカーは逸早くサンフォードクルーエットが開発したサンフォライズド加工を採用します。3%しか縮みませんよと生地の良さをアピール。パッチの中で暴れていた馬がフラッシャーで大人しくなったと思うとちょっと面白いです。
 ヒップポケット裏には予定通りユニオンチケットが縫われていました。色が白く見えるのは画像が悪いだけです(汗)

 さて色々面白い仕様が盛りだくさんなオーバーオールですが、気に食わなかった点が1つあります。それは上の説明でもなかったところです。次回は改造をお届けします。
違法改造で個人で楽しんでる部分ですので皆さん真似しないでね(笑)
参照文献:「オリジナルぶ〜かいぶ」

































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