Lee
91-J
Edwin=Lee Lot.2412-89 Replica

 Leeは今でこそジーンズメーカーとして有名ですが、その根幹には労働者向け衣料つまりワークウェアを製造していたというノウハウがあったからこそジーンズの製造においてもその技術を応用できたわけです。そんなワークウエアメーカーLeeのカバーオールが”91−J”です。
そのデザインは普遍的で、第二次大戦時に胸ポケットの省略を余儀なくされた以外何十年も同デザインを継続しております。現在のスタイルになったのが1920年代後半と一般には言われており如何に完成度の高いカバーオールだったかと窺えます。
 これはその中でも最も人気の高い1930年代後半から1940年代晩期(大戦時除く)に製造されていた通称「ハウスマーク」タグがついたものの復刻になります。このモデルは既に廃版で流通在庫のみと思われです。
ちなみにショート丈のジャケットを91−B、ライナー付を91−LJと言います。
91という数字に何故拘ったかは不明です。
 白地にブルーの刺繍が入ったハウスマークです。これよりもっと昔(1910年代)には数字のみ表記のもの(たとえば32など)の他に工場の三角屋根と煙突をモチーフしたタグも存在し、それを簡略化したものがこのハウスマークではないかと推測されます。
ハウスマークの年代見分け術としては「タグの位置」「JELTDENIMの表記の有無」「Leeの字体」があげられます。
タグの位置は襟に直接縫われているモノは1928年以前のもの、同様にJELTDENIM(ライトオンスでもヘビーオンスのタフさを兼ね備えたサンフォライズド加工を施した生地)も開発が1928年と言われるのでこれも見分けの判断材料になるでしょう。Leeの字体は初期のものが”ee”が斜めになっているのに対し40年代以降のものは”ee”が普通の字体になってます。また40年代以降のものが文字サイズが旧字体よりも一回り小さくなっています。
胸ポケットには小さくビスネームが縫い付けられてます。その上は縦にスリットが入り、上のポケットとは独立したポケットになっています。その中に懐中時計を忍ばせていたわけです。ここで誤解してほしくないことは1920年代には既にリストウォッチ(=腕時計)は作られており、ダラーウォッチ($1で買える時計)も販売されており、ブルーワーカー全員が懐中時計を忍ばせていたわけでないところである。(アメリカ時計史についてはグリーンアロー出版のウォッチアドに詳しい)
 お約束のユニオンチケットです。右下ポケットの内側に縫われています。ポケットのあて布はホワイトツイルが一般的ですが、なんとこれにはフランネル地が使われています。これを企画した人はかなりの古着通かスキモノですね(笑)
フライボタン、カフスボタンともに首振り型の真鍮ボタンが使われています。Lの字が長く突き出しているのも古いボタンでよく見かけます。
ステッチは全て白地で縫われており、要所は三針ミシンを使用して強度をあげています。金属リベットは一切使用せず、スレッドリベット(閂による補強)がテンションのかかるところに入っています。


 久々の衝動買いでした。このモデルが出ているのは知っていましたが大概プロパーだったんで「まあそのうちに」程度で考えていたんですが、あれよあれよという間に月日は流れいつの間にやらお店では姿を見なくなってしまいました。偶然101Jと共にお安くなっているところを発見し、保護しました。秋口はコーデュロイパンツとワッチキャップが気分です。

参照文献:「オリジナルぶ〜かいぶ」

































下は広告です。たまに覗いてくださいね、うちの存続のため(笑)



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