LEVI STRAUSS JAPAN KK CIRCLE R LOT.1002
本文へジャンプ 2005年2月15日 
 アーキュエイトはダイヤモンドポイントのない鋭角。更に歪みをあえて出し、シングルミシン縫っています。番手も太めをチョイスしてヒップアピールを強調します。
 赤タブはサークルRの名と同じレジスターマークです。レギュラージーンズが白糸を使うに対してこちらは金糸。普通のジーンズとは一線を画することを小さなディテールであらわしています。
 パッチは無く、紙台紙が変わりに貼られていました。ブルーを強調し、サークルRのマークをエンボスしてあります。文字数が少なく、どこか高級感あります。
 ベルトループの一部を別素材(赤ツイル)にしてサークルRをプリント。ベルトループの一部赤ループにする手法は以後、レッドループシリーズに受け継がれます。(米国ではプレミアムシリーズ)
 注意書きも専門のものを用意。パッチ部分に当てられていた紙と同じエンボスが施されいます。中は真っ赤。英語と日本語の併記になっており、ひょっとしてドゥニームやエビスが海外へ輸出を始めていた頃だったので日本発のジーンズとして発表したかったのかもしれませんね。
 若干ローライズ気味です。ボタンフライ、V字ステッチ、チェーンステッチ始末などヴィンテージのディテールを意識したフロントつくりです。クロッチ部分はバータックで補強してあります。
 フロントボタンはゴールド。徹底的に専門品を使っています。コストが嵩む(苦笑)
 コインポケット裏は耳なしチェーンステッチ仕様。日本版旧502・503B・702の悪夢が過ぎる。
 中の品質表示です。デニム表面のネップ感はヘンプを使う事によって出るものです。

「色落ちを避けるためドライをお勧めします。」
どうやら色落ちはお勧めできないらしい(苦笑)
 隠しリベットは無く、バータックで青ステッチでした。サークルRの基本原色は「赤・青・金」のようですね。ステッチが全体的に2番手ぐらい太めで縫われています。
 耳は紺にグリーン。綾耳ではなく、平耳です。色落ちを気にしないものだからでしょうか。旧日本仕様の・・(以下略
 2001年、既にヴィンテージブーム・レプリカジーンズブームが過ぎ、ジーンズ業界が停滞し始めた頃、新しい道を捜索(創作?)すべく各社色々な試みが行われました。

 LSにおいてもそれは例外ではなく、オシャレ層(ここで言うオシャレ層とはNOTアメカジ、コンサバや欧州系という意味)へリーバイスヨーロッパが放ったリーバイスレッドのアタリが良く、今までジーンズを穿かなかった層への開拓も可能となり、高価格帯ジーンズの布石となりました。

 その状況を見たLSJはエンジニアードジーンズとは別に、レプリカジーンズとも違う、更に高価格帯へのチャレンジが始まりました。それがサークルRシリーズでしだ。

 敢えて雑誌への露出は少なくし、知る人ぞ知るといったリーバイスレッドと同じメディア戦略に思えたものの、雑誌媒体をファッション誌ではなく、モノマガジンにした当たりに拘り派へのアピールを強化したことを伺いさせます。

 しかしこれがメディア戦略の失敗にも見えます。モノマガジンを見る年代層を鑑みると「レプリカジーンズ至上主義」が未だあったように思えます。

 この層を取り込もうと思ったのでしょうが、レプリカジーンズに比べ拘りのベクトルが異なり、隠しリベットがないとか細身なスタイルなど、この層にとっては斬新過ぎにとられたに違いありません。そして価格の失敗。レプリカジーンズが19800円が一つのボーダーラインに対して29000円はやはり高いように当時は思われたことでしょう。

 一方オシャレ層にはどうだったかと言うと既にリーバイスレッドがあり、その隙を突くには隙間が小さ過ぎたと思います。

 もちろん一般層には価格面での折り合いが付くわけも無く、販売店も限定されていたところもあり、結局コンセプトは良かったものの、価格面・拘り面・販売店舗数が極端すぎて誰からも愛されない可愛そうなジーンズとなってしまったわけです。

 アウトレット等でたまに見かけると思いますがそんな時はこの可愛そうなジーンズを保護してあげてください(笑)天然藍染とかが半額以下で買えたら見っけもんですよ。 
 参考文献 特になし。