EDWIN = LEE LOT.101Y REPLICA
本文へジャンプ 2006年2月17日 
 101Yが何時まで生産されていたかは定かではありませんが、Leeにしては珍しくツインニードルの巻き縫いをインサイドアウトサイドシームに施しています。他のユースモデルではアウトサイドシームを割り縫い、片耳、両耳仕様にしているものもあり、千差万別です。
 画像の上が欠けてしまいました(汗)普通の101と同じサイズでトウィッチしそうな革が使われていました。熱湯攻撃させたくなる硬さです(笑)
 左記のようにUFOリベットを採用しています。普通のリベットよりも一回り小さいため、サイズの小さいユースには適しているリベットだったようです。当時のアダルトでは既に頭潰しリベットを採用しいており、ワークウエアでは金属リベットからスレッドリベットに移行している時期でした。そういった当時の背景を考えるとUFOリベットの転用と考えるのがセオリーですね。
 下はコインポケットが見えなくなっていてリベット
が打ってあるかどうか確認してみましが50年代レプリカなのでしっかり打ってありました。アダルトもそうなのですが60年代より徐々にスレッドリベットに変更されていきます。
 トップボタンは何とユニオンメイドネームのボタンを採用していました。未見なのが2針でS字の金具がついているところです。当時のユースにこれが採用されていたかどうかは定かではありませんが、もしこれが事実だとするとワークウエアを専門に生産する工場で生産されていたのかもしれませんね。
 フライボタンは3つで無刻印。クロッチリベットを未だに採用しています。恐らく子供ですんで外すとき無茶して股の閂すら切ってしまう恐れがあったからリベットを配したのでしょう。アダルトよりも更に強度を求めたようですね。
 左記での話したヒップポケット。Lee独特な円錐型のポケット、×字のスレッドリベットを両脇に抱え、ここまではアダルトと一緒ですが、レイジーSではなく、一文字のステッチがダダダッと縫われているだけ。今のビックジョンのようです。
 さてラングラーばりのポケット口革パッチですが、何も書いてありません。何に使うんでしょう?

 答えは「子供の名前」を書いておく場所でした。さすがユースモデル。
ぶ〜とでも書いておこかな。
それともシャア専・・(以下略

 もちろんこの一文字ステッチは単なる
飾りではありません。当て布をしっかり施していました。
 インサイドタグは2色使い。1950年代に採用されていたものです。ユースにだけ見られる仕様でアダルトにはないです。サイズ20がユースの証。
 その横のレギュラーとはレングスです。シャツと同じように"SHORT""REGULAR""LARGE"がありました。
 第二次大戦が終了して本土空襲がほぼ皆無だった米国は疲弊した欧州やアジアが羨むほどの経済大国に成長していきます。

 今に言われる古き良きアメリカであった1950年代から60年代。

 ジーンズという名称がラングラーによって正式に採用され、5ポケットパンツは年齢問わず、職業問わず徐々に浸透していきます。

 それは少年の穿くボトムも変わりありませんでした。Leeは大人用ジーンズの他にキッズ向けやユース向けにジーンズを製作していました。

 それがこれのオリジナルとなる101Yです。
 末尾の"Y"は"Youth"の意です。

 そもそもキッズやユースに向けたプレイスーツ(遊び用の服)は20世紀初頭より製作されており、大人顔負けのカバーオールやオーバーオールを当時の広告から確認することが出来ます。

 ユースになるとプレイスーツというよりも労働力としての作業着兼普段着と言った様相を呈しており、サイズが小さい大人ものと言った方がよいかもしれません。

 オリジナルの市場∃(存在の意)率はかなり低いです。というのはキッズやユースはそれこそ穿けなくなるまで酷使されるため、古着として出るのが稀になってしまうからです。逆に言うとデッドストックでの発見の方が古着で探すよりも比較的容易になります。

 但し、デッドストックですのでそれ相応の価格になってしまい、態々穿けないジーンズに大枚叩くモノ好きはいない(穿けないジーンズを買うのはぶ〜くらいか?!)という訳でショップでもディスプレイで使われて非売品なんてこともざらです。


 さてこのジーンズの話に戻りますがバディリージーンズなどに見られる一連のリバースエンジニアリングとも言える人形服から人間用の服をつくるアプローチに近い、ユースモデルからアダルトモデルをリリースするというアプローチをとっています。

 もっと他に色々復刻して欲しいものは山ほどあるんですが・・・万策尽きたんでしょうか?とEDWIN=Leeに突っ込みを入れたくなったのは置いといて。(笑)

当時販売されていたアダルトモデルと大きく違うところはリベットにUFOリベットを採用し、ヒップポケットの意匠がレイジーSから一文字に変更されているところです(詳しくは右記にて)

 ラングラーもユース向けGジャンのポケットの意匠で一文字を採用する事があり、(リーバイスはない)ユースとの差別化において共通の何かがあったのかもしれません。(ユースはまだ研究対象外なんで詳しくは分かりません)

このモデルのシルエットは細身で若干テーパードがかかっており、今の気分(濃色+細身)にぴったり。

入手先は北海道は千歳空港そばのアウトレット。希望小売価格13800円が4900円と破格になってしまって隅に追いやられていたので居た堪れなくなり、当時の同僚946氏と仲良く同じモデルを買いました。
101Zの穿き込みがひと段落したので今度はこいつを穿き込んでいきます。

 レギュラージーンズ並なフラットな生地でどういう色落ちになるか激しく謎ですが、今後の展開に乞うご期待!
 参考文献 特になし。