EDWIN=LEE JAPAN LOT.101Z REPLICA
本文へジャンプ 2005年3月12日 
 リー伝統のラウンド型ヒップポケット。飾りステッチはレイジーSと呼ばれるSの字を横にして崩したようなデザイン。2つのポケット両方合わせてレイジーSを見ると牛のロングホーンにも見えたり、焼印(カウボーイ達が牛につけた目印。広大な大地に放牧されるため自分の持ち物として他の牛と区別するために行われたブランデッド。ブランドと言う言葉の語源でもある)がデザインソースであるという説もあり、カウボーイ向けにジーンズを製作していたリーらしいポケットデザインです。
 先ほどからデザインデザインと言っていますが、このステッチにはもうひとつの大事な意味が。それは当て布(補強布)をデニム裏に当てている為抑えとしての機能も果たしています。
 ヒップポケットの特徴のひとつであるスレッドリベット。リー独特な補強方法です。閂止めをバツの字に縫うことによってリベットと同等な強度を誇ります。リベットだとその凹凸の形状から馬の鞍やバイクのシートを傷つけてしまう恐れがあった為、このような仕様になりました。リーバイスは隠しリベット・ラングラーは凹凸のないリベット、そしてリーはスレッドリベットとアメリカ3大ブランドは各々工夫を凝らした補強をしていました。
 リーは鉄道工や整備士などへのワークウエア供給の実績があったのでそこで使われていた閂止めを補強とデザイン面からバツの字にする事を考案したのではないかと推測されます。
 パッチは焼印風。パッチは上下にしか縫われておらず、ベルトを通したり、ナイフを差し込んでおける仕様です。トゥイッチパッチと呼ばれるこのパッチは洗濯をかけて行くことでどんどん縮んでいってしまいます。そんなアナログな部分もしっかり再現されています。
 1940年代には既に採用されていた通称センター赤タグ。ロゴのフォントデザインで年代鑑定が可能です。これは1950年代に採用されたデザイン。非常に見えずらいですが"Lee"の刺繍の上には"UNION MADE"と刺繍下には "SANFORIZED"と入っています。リーバイスと異なり、リーは早い段階からサンフォライズド加工を採用。ジャストサイズで穿けるものを供給していました。もちろんサンフォライズドと言ってもウエストで1インチぐらいは簡単に縮みます。
 101ZのZの意味はもちろんZIPPERの意味ですのでジッパーフライです。ユニバーサルのピンロック(通称片ツメ)です。このレプリカが出されたあたりからユニバーサル社は倒産したようでネームだけはニューマックスが引き継いでいるようです。
 ヒップ周りはスレッドリベットだったのに対して前身頃は銅製リベットを使っています。突起部を潰して傷ができないような工夫が施されてます。
 画像はありませんがコインポケット口も特徴的で年代によってリベットの使われ方などが違います。それはまた別の時に話しましょう。
 Lee 101Z。ジャームス・ディーンが公私共に穿いていた伝説のジーンズ。既に古典となった名作「ジャイアンツ」や「理由なき反抗」で101Zを着用。

 スティーブマックイーンは出世作「拳銃無宿」で101のジャケット101Jを着用。その後サムペキンパー監督の「ジュニアボナー」においてもそれを見れます。

 もう少し時代を遡ると名作「タクシードライバー」でロバート・デニーロ扮するトラヴィスが劇中ずっと101Zを穿いているのを確認できます。

 と1970年代まで米国銀幕ではリーバイスよりもリーのジーンズがメジャーでした。

 日本ではどうでしょうか?

 日本の銀幕では残念ながら見たことはありません。

 現在の日本市場におけるリーのシェアはリーバイスやエドウィンに溝を大きく開けられています。アメリカジーンズ3大ブランドと呼ばれたのはもはや過去の話。

 EDWINに日本における販売権と商標が渡ってからあまり大きな動きがありませんでした。

 日本ではあくまでEDWINのサブブランド的な捉えられ方。品番が違うだけ。当時バイトをしていた量販店ではそのように目に映りました。

 しかし90年代半ばに変化が起こりました。世は正にレプリカブーム真っ只中。

 EDWINは505シリーズをヒットさせ、Leeブランドでも505を出していました。リーモデルでは久々の耳付きモデルの復活。

 翌年にはLeeの歴史を考慮した101シリーズの復刻が開始されます。

 その流れの中で出されたのがこの101Zでした。当時出されていたLee復刻シリーズが¥14000を超えない価格帯だったのに対してこれは¥18000とハイプライスな戦略モデル。

 当時のクラフト系ジーンズの相場に近いものでした。高価格帯へのチャレンジだったのかもしれません。

 同時期にザリアルマッコイズがLeeとのダブルネームを始めたのも影響しているでしょう。

 そんな訳でマッコイズ信者さんたちの間では価格帯では断然上なマッコイズ×リーの方が復刻面や色落ちではずっとイイに決まっている、と風潮がありましてエドウィン×リーは駄目というのがレプリカ一般論でした。

 ぶ〜はそんな風潮が嫌いでした。ブランド力よりもコストパフォーマンスを大事にする性分なので、一石投じてそんな風潮を打破したかったのです。

 エドウィン×リーの色落ちの良さは過去所有していたモデルで実証済み。あとは成果をUPするだけです。

久々の穿きこみレポートの始まり始まり。
 参考文献 特になし。