WRANGLER JAPAN LOT.11MW REPLICA (M1949-00)
本文へジャンプ 2005年10月29日 
 発売当初のフラッシャーをそのままコピーしたかのようなフラッシャーです。何故コピーかと言うと右上の皺の部分までコピーだからです。
"New fit""New comfort""New wear"
新しいフィット、新しい心地よさ、新しいウエア。
右記でも言いましたが「他とは違う」と言うことをかなり意識したようです。
見えずらしですが、ブルーベルの下には
"SANFORIZED SHRUNK"
と記載されており、縮みの発生しない生地を使っていると言っています。現在ではサンフォライズドという単語で防縮加工と言う意味を持っていますが、当時はサンフォライズド加工をして縮ましてあると記していることが多いです。 
 ラングラーのWのマークが入ったポケット。リーバイス
やリーと比べて縦長なデザインなのは乗馬した時にポケットから物が落ちないように深く作っているためです。
 他のラングラーモデルと比べてもかなり深いWマークです。当て布は施されておらず、その後に付与されるディテールのようです。他の2社と比べてパッチが下に付くのはベルトをしてブランド名が隠れないようにと後発らしい配慮です。
 通称内巻きラングラー。何が内巻きかというと縄文字のWの最初が内側から始まっていることですね。この書体はごく初期にしか採用されておらず、以後は外巻きになります。実物では革素材の採用は中止され塩ビパッチに変更となります。革だとカウボーイの命の次に大切な鞍に引っ付いてしまうからです。(鞍も革製だから)
 トップボタンは銅製。かなり暗い色付けです。下はノンスクラッチリベットと呼ばれる凹凸のないリベット。これも鞍やシートを気づけない工夫です。上の画像の通り尻ポケットにも堂々と打たれており、隠すしかなかったリーバイスや閂止めで補強したリーと比べて合理的と言えます。
 
 どこが合理的と言えば、リーバイスは隠しリベットを別に用意しなければならなかったし、(普通の形状のリベットとは違うんですよ。)それから縫製も隠す分面倒です。
 一方リーはリベットは使わなかったものの閂を多くする分糸を多く使わなければならなかった面があります。その点ラングラーはどこも同じ形状のリベットをそのまま上から打てばよかったので簡単かつ経費もかからなかったと思われます。
 ポケット下に縫われている品質表示タグ。洗えば一度でなくなるでしょう。慎重に扱わねば(笑)11オンスとかなり薄手なデニムです。ラングラー=ブロークンデニムという印象が強いですが、これは左綾デニムです。ブロークンデニムの登場は13MWの登場まで待つことになります。

 下はフライポケット裏に隠れているタグです。本来はサイズまで刺繍されてる筈が表記がなく、復刻の唯一の欠点といえます。
 スレーキにはセイルクロスを使っているとのスタンプが。帆船の帆の生地と言うことです。もちろんサンフォライズド加工済みです。
 ラングラージャパン渾身の復刻シリーズだったアーカイブシリーズ。 その第一弾として出されたのがこの11MWです。

 実物は当時のハリウッドのウエスタンデザイナー、ロデオ・ベンを企画に参加させて最初に作ったジーンズとされています。

 ラングラーブランドを持つブルーベル社はリーバイスやリーと比べてジーンズを生産するのはかなり後発でした。その為ブルーベル社はデザイナーを起用する事で話題つくりをするというのが手段を取りました。

 デザイナーに企画依頼をして物つくりをするという現在の所謂デザイナーブランドの先駆けとも言えます。

 後発であるが故、二大ブランドと差をつける為にジーンズ自体もよりファッショナブルかつ機能的なものでした。

 ジーンズと言うネーミングを使ったのもラングラーが最初と言われています。リーバイスが1950年代に入ってもウエストオーバーオールと呼んでいたところを見てもかなり洗練された印象だったでしょう。後にジーンズはジーンズとして固有名詞から普通名詞化しいてくのは承知の通りです。

 デザイナーの起用。縮まない生地、デザイン性、そしてジーンズという名称。人気が出るのは目に見えています。新もの好きでおしゃれなカウボーイたちは挙ってラングラーを穿き、次に発表された13MWはカウボーイ協会公式ジーンズとなります。

 さて話はこのレプリカに戻りますがラングラージャパンが作った本格的レプリカと言うことで第一弾はかなり早く市場から消え、おいらも雑誌を見てすぐにお金を貯め、アメ横に走りましたが時すでに遅し状態でほぼ完売でした。最後の望みとばかりに高架線下の2Fにて最後の1本を発見。お買い上げとなりました。
 
 大学時代に買った思い出深い1本です。
 
 
 参考文献 特になし。